志願書の作成2「教育信条作成のポイント」

志願書

教育信条作成のポイント

(1)大義を秘めて、戦略的に書く。(ここからが選考試験の始まりです)
(2)具体策を示せることを書く。
(3)都道府県教委の気持ちを理解しながら書く。

(1)について

①面接で、教育信条について質問されることを見通して作成する。
②中央教育審議会答申や都道府県教委の資料の中から光る言葉を見つけ出し信条の中に入れ込む。
③例の場合は、『学びの共同体』。
 ※都道府県教委が共同体というフレーズで学校・家庭・地域の連携強化を推進している。
④面接官につっこみ所を用意しておく。
⑤例の場合は『学ばせ、喜ばせ、動かす』。
 ※都道府県教委作成の初任者研修の資料に『認め、鍛え、育む』というフレーズがあり、そのリズムを取り入れた。
⑥「具体的に何するの」と質問されやすいので、力強い回答を事前に用意することができる。

(2)について

教員は教科経営のプロであると同様に人間関係づくりのプロであることが大切であること
人間関係づくりのプロであるためにという抽象的な言葉に、試験官は強く反応し、納得感の高い具体策の例示を求めてくる。回答として、何を教えたかも大事だが、誰が教えたかも大事。信頼される教師集団を育成するために以下の①~④の方策で公共の知を育成する。

①学校全体の指導力を高めるために、外部指導者を招聘し、生徒指導・教育相談の校内研修の充実を図る。
②学校全体の組織力を高めるために、毎週1回の生徒指導委員会、教育相談部会の開催を年間指導計画に位置づけ、情報と指導方針の共有化を徹底する。
③指導の積み上がりが実感できるために、具体例をもとに福祉的な視点と生徒指導の視点の区別を意識した指導方針を共有する。
④常に先を見て『落としどころを意識した』学校経営・学校運営を推進していく。

(3)について

①働き方改革についてなら、教職員の意識改革環境の整備を推進する。
②教職員の不祥事根絶なら、倫理確立委員長である副校長(教頭)に何を指示するのか。トップダウンではなくビルドアップの組織的な取組の構築。
③学力向上なら、校長、教頭、主幹教諭、研修主任がそれぞれすべきことを明確にする。
※これらのことについて自信を持って説明できるよう、現任校で具体的に実践を積み上げる。

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